亀割潔句集『斉唱』

昨日はゴリホフの「アイナダマール」を日生劇場で観ました。

大変、面白い作品ですしとにかく音楽が素晴らしいですね。公演レポートはオペラ・エクスプレスに書かせていただく予定です。

 

さて、先日は以前から仕事の関係で存じ上げていた方が句集を出されたということで、お互いに便利な場所で会って大変久しぶりにおしゃべりしました。でも、ツイッターやFacebookという文明の利器のおかげで、すぐにまたつながれるのですね〜。いや、本当に便利な世の中です。

お出しになった句集はこちらです。亀割潔『斉唱』。薄紙に包まれた大変に上品な装丁で、中を開くと、大切なお菓子みたいに一頁に二句、見開きに四句が並んでいます。は〜、素敵。

 

亀割さん句集

 

この地球上でもっとも詩的ではない存在、と言っても過言ではない私のこと(涙)、どの句がどうだったとかの感想を書くのは自粛させていただきますが、それでも、季節を感じ、風景を感じ、そして勿論、音楽を感じて、それをこのような形で言葉に残せる人が身近にいると知るのは本当に嬉しいものです。

 

 

 

 

 

後宮からの逃走

昨日は銀座で錦織健プロデュース・オペラ《後宮からの逃走》の記者懇親会に行ってきました。

今回で、すでに第6回目とのことです。良いソリストを集め、合唱などの規模が小さく、コミカルな作品、ということでこれまではモーツァルト(ダ・ポンテ三部作)、ロッシーニ(「セビリアの理髪師」)、ドニゼッティ(「愛の妙薬」)などを上演してきたそうで、今回はモーツァルトでもドイツ語の「後宮からの逃走」になったとのこと。

ジングシュピールなので、オペレッタのように台詞を日本語で上演するということで、その方が断然お芝居を楽しめますよね。

そういう視点で考えると、ドニゼッティの「連隊の娘」もいいかもしれないですね。

特に、オペラの公演が少ない地方の方、それから初心者の方が楽しく観られる公演をしたい、という方針は素晴らしいです。私もぜひ足を運んでみようと思いました!

 

 

 

 

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オペラ・エクスプレスに記事を書きました。こちらです。

 

 

 

 

「パルジファル」

またまた間が空いてしまいました。申し訳ありません。

オペラを観た事に関しては、オペラ・エクスプレスの方に書いてしまう事が多くなったので、ますますネタ切れしております。東京とその周辺ではオペラ公演がたくさんあり、演目も規模も様々で、積極的に観るようになってからはまだ間がないのですが、ちょっと頭が混乱してきました。どちらかというと、狭く深くが好きなのです。予習や復習に時間がかかるタイプと言いますか…

新国立劇場で「パルジファル」公演を何度か観ましたが、「パルジファル」の台本は面白いですね。あんな台本を書いて、あんな音楽を書いたワーグナーはやはり巨人だと思いました。

プログラムに関根礼子氏が書いている日本での上演史が興味深かったです。私が観た「パルジファル」は1989年、ミュンヘンかと記憶していましたがウィーン国立歌劇場の来日公演でした。

そういえば、スカラ座で観た「パルジファル」を何となく思い出しました。ムーティ指揮、チェーザレ・リエヴィ演出、ドミンゴ様主演のとってもラテンな「パルジファル」でした。1991年のことですが、それ以来スカラ座では「パルジファル」は上演していません。それに比べると、日本の「パルジファル」演奏頻度はすごいですね…

オペラ・エクスプレスが始まりました

オペラ写真家の長澤直子さんと一緒に企画していたオペラ情報サイト、オペラ・エクスプレスがスタート致しました。

サイトはこちらです。

長澤さんが2008年に始めたOpera viewが母体です。そこに私が参加させていただき、Opera Expressとして新しいサイトが誕生しました。

手作り系、そしてインディペンデント系のオペラ情報サイトです。オペラの魅力を一人でも多くの方にお伝えすること、そして特に、日本のオペラ・シーンに力を入れて報道していけたら、と思っています。

どうか、末永くよろしくお願い致します。

Facebookページはこちらです。サイトへのご感想、ご意見、ご要望などがありましたらぜひ書き込みをお願い致します。皆様のご参加をお待ちしております。

 

「バロック・オペラ その時代と作品」

今年、新国立劇場運営財団 情報センターから出版された「バロック・オペラ その時代と作品」。

 

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一般のオペラ・ファンの方にはそれほど馴染みの無いバロックという分野なので、編集(と執筆も)をしてくださった山田治生さんに、「そ、それなら、いっそのことポルポラとかヴィンチとか、当時重要だった作曲家の作品も載せちゃいませんか〜?」とお願いした所、「よっしゃー(こういう口調ではなかったですけれど。笑)」と快諾していただき、私も末席に連なって誕生したのがこの本です。

この本に書いたあらすじは、全部イタリア語の台本を読んでの書き下ろしです。大変でした…。でもとても面白かったし大変勉強になりました。その本について、少し前のものですが、ご自分のブログに書いてくださっている方を偶然に発見。内容をきっちり読んでくださっているご様子です。こういうのって嬉しいですね…!!!

こちらです。うさうささん、どなたかは存じませんがどうもありがとうございます!

 

プッチーニと私

8月26日にありました《日比谷オペラ塾 - 作曲家でたどるオペラのあゆみ(後期) 第5回 オペラのヒット・メーカー〈プッチーニ〉- 》の様子を日比谷図書館さんがブログにアップしてくださいました。こちらから飛べます。

「フェニーチェ劇場友の会」が主催するこのオペラ講座は前期・後期でオペラ史の主要な作曲家を通してオペラの歴史の流れを理解出来るようになっている優れた企画です。偉い先生達に混じり、私もプッチーニについてのお話をさせていただきました。

オペラに関する色々なお仕事をいただく中、プッチーニとは時々、濃い付き合いがあります。自分が若い頃は、あまりにも鋭い描写と徹底的なマーケティング(?)ゆえに、プッチーニに対して苦手な気持ちがあったのですが、年とともに彼の凄さをひしひしと感じます。今回は講座のために全作品を聴き直し、あらためて巨匠の若い頃から晩年までの成長と変化に感じ入ったのでした。

 

 

東京二期会《イドメネオ》

9月12日に《イドメネオ》の初日を観てきました。

大変好きな公演でした。

ミキエレットの演出は唸らされました。細かい所は台本とつじつまが合わない演出もあるんですが(だって、イリアのあの状態だって、二人が真実の愛をまだ告白しあっていないのに!?って思うし…)、根本的な所でとても示唆に富む内容だったと思います。最後のバレエ音楽をたっぷり聴かせてくれた上にあの展開。私は感動しました。ハイ。

それにしても歌手という仕事は大変ですねぇ。あんなオペラを覚えるだけでも凄いのにあの演技…

 

 

 

「供述によるとペレイラは…」

日本に帰って来て便利で嬉しいのが図書館の利用です。

イタリアに住んでいる時には、読む速度が遅いこともあり、残念ながら図書館で本を借りる習慣がつかないで終わってしまいました。もともと公共施設の利用が下手、というのもありますが…

帰国後は少しずつ色々な図書館に出入りしております。仕事関係の本がほとんどでそれ以外の分野になかなか広がらないのが悩みです。

イタリアの作家の本で大好きなのがアントニオ・タブッキの「供述によるとペレイラは…」です。イタリア語ではなく須賀敦子さんの名訳で読みました。恐ろしい所もありますが、この本に巡り会えたのは幸せだった、と思える本の一つです。そういえば、全然違いますがアゴタ・クリストフの「悪童日記」も私にとって大事な本です。こちらも堀茂樹さんの訳で読みました。

文学や芸術が伝えられることはたくさんあるんですね…

 

 

演出家ミキエレットのプレトーク@Ustream

今日は、Ustreamでダミアーノ・ミキエレットのプレトークを見ました。東京二期会の「イドメネオ」演出で来日中です。

ミキエレットの演出は音楽に忠実な所が好きで、ペーザロのROFで観た「泥棒かささぎ」も「絹のはしご」も良かったですし(「泥棒かささぎ」は音楽がちょっとヘビーなのでその部分は大好きとは言えなかったけれど…)、同じくROFの「シジスモンド」は心の底から感動しました。フェニーチェ歌劇場で観た「フィガロの結婚」はちょっと驚きましたが、ボールの使い方とかに彼らしさが出ていたなぁ、と。その後、ザルツブルクの「ラ・ボエーム」とか、作り過ぎと思う部分もあるけれど、やっぱり面白いです。

今回の「イドメネオ」は、先に上演したアン・デア・ウィーン劇場の映像がYoutubeで見られるけれど、生の公演を観ることが出来る場合は、事前に同じプロダクションを観てしまうとつまらないので観ないで我慢しています。代わりにサン・カルロ歌劇場の「イドメネオ」DVDを観たりしています。ピエール・ルイジ・ピッツィ先生の演出。これはこれで素晴らしかった(特にソニア・ガナッシの歌がいいですね〜〜〜〜。マルコ・グイダリーニの指揮も好きでした)。

肝心のUstreamですが、なかなか興味深かったです。こういうプレトークや記者発表を中継してくれるのって素晴らしい。家で見られて快適でした。音もいいし。

ミキエレットの話の中で印象的だったのは、やっぱり音楽を凄く大事にしているんだな、ということ。「オペラは音楽でストーリーを語る芸術です」というのを何回も言っていたし、「イドメネオ」をウィーンで上演した時に、ルネ・ヤーコプスのオケ譜への書き込みが凄くて、演出中もあの声で「ダミアーノ」って呼んで砂に埋もれながら近づいて来る話なども面白いし、音楽への尊敬を指揮者と共有する喜びを感じました。彼のような今を生きる演出家の舞台が日本で観られるのは楽しみです。そして指揮の準・メルクルも多分聞くのは初めて(ドレスデンの「タンホイザー」で聴いているかもしれませんが、記憶に無い…)。こちらも楽しみにしております。